fukui


私が日系工作機械メーカーの駐在員として、ヨーロッパに最初に赴任してきた時の上司であった、福井さんがお亡くなりになったとメールが送られてきました。

上の写真は、福井さんがフランス駐在時代に出版された本です。

福井さんは、その工作機械メーカーのヨーロッパ市場のパイオニアとして、70年代にカバン一つでヨーロッパにこられ、各国に現地法人を立ち上げフランスの競業メーカーの買収など、ヨーロッパのグループ会社の基礎を作られました。英仏独語を自由自在に操り、「英語で金融を説明し、独語で機械の技術論争をし、仏語で恋を語る。」と常日頃仰っていました。

私の最初の赴任先はドイツでしたが、ドイツに赴任するかどうかの出張の時の面談で受けた質問は次の三つ。

1 運転は好きか
2 酒は飲めるか
3 ソフトボールはできるか

「三つとも問題ありません。」と答えると、即答で「じゃあ、来季から来い。」と言われました。
そして赴任して言われたのは、次のこと。

1 日本人同士は役職でなく全員「さん」で呼ぶ
2 年賀状暑中見舞い・盆暮の付け届け、必要なし
3 現地語での業務

赴任当時私はまだ20代半ばの仕事も言葉に関してもひよっこでしたが、その若さから相当生意気なことを現地の会社にも日本の本社にもぶつけていたと思います。その生意気さを受け止めていただき、日本からの攻撃にも随分と守っていただいたのでは、と今更ながらに感謝しています。福井さんが上司でなければ、私の海外赴任業務・生活は、直ぐに頓挫していたかもしれません。海外での商売について、会社経営に関してなど基礎から学ばせていただき、脱サラしてからもその時の経験が十分に役に立っています。

心残りは、私が脱サラしてから一度もお会い出来なかったこと。日本に出張で行った時に何度かご連絡を差し上げましたが、お互いの都合が付かずお会いできないままになってしまいました。大酒飲みの語学の天才で豪傑でした。お会いし積年のお礼と今どのようなことをやっているのかなど、酒のツマミにしてイッパイやりたかったのですが---------。

合掌


今日の一句
八重桜 咲くを待たずに 鬼籍に入る


お時間がありましたら弊社のHP「総合保険代理店ASSETS」を覗きにきてください。フランスの保険について企業保険から個人保険まで、自動車保険、事務所保険、輸送保険、債権保険、医療保険、アパート保険、留学生保険、海外旅行傷害保険、フランスの年金申請等について簡単に説明をしてあります。新しく、留学生保険、ワーキングホリデー保険(ワーホリ保険)フランスの留学生保険を弊社主導で作成しました。


人気ブログランキングに参加しています。
応援クリックをおねがいします!